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それから、最後の家族の話し合いが持たれた。
知樹を同席させてほしいと願い出ると、父は一瞬険しい顔をしたけれど、「楓の願いなら」と聞き入れてくれた。
とてもひとりで、ここに座っている自信がなかった。
もう父と母はずっと前からこの日を意識して生活していたのだと知ったとき、ショックで頭が真っ白になり、倒れそうだった。
だけど、隣に座る知樹がそっと私の手を握ってくれたおかげで、なんとか意識を保っていた。
私のために、離婚をとどまっていてくれたのだ。
ふたりのケンカは、私のせいだったのかもしれない。
そう考えると、父と母のケンカを辛いと思っていたことすら、申し訳なく思えてしまう。
「お父さんとお母さんは、これからどうするの?」
もう離婚は決定事項だった。
それを覆せないとなると、これからどうなるのかが不安だった。
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