山中の旅人

11/11
前へ
/11ページ
次へ
そんな疑問を抱いても私にはどうすることもできない。 全身が毒気に当てられ、痺れる。 男は私の身体に触れ、そのまま丁寧に横に寝かした。 瞼が痙攣し、ちらつく私の視界に、子供がいた。 空腹に震えながらも立ち上がり、私に近づいてくる。 その顔に、にたりと笑みを浮かべて。 (完)
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加