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「もちろん覚えてる。素敵な思い出よ」
「先生にとっては、ただの思い出?」
景太の真剣な問いかけを誤魔化すように、私は笑顔で冗談っぽく返す。
「懐かしくて素敵な思い出。一生の自慢かな。誰にも言わないけど」
「俺は今でも、」
続く言葉を遮って、私は明るくきっぱりと言う。
「美羽ちゃんと幸せになってくれたら嬉しいな。二人は凄く似合ってる!」
景太は複雑な表情を浮かべて目を伏せた。
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