第1章・10年待ってて下さい

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私が促すと、二人は頭を下げて門の中に入った。 景太は脇目もふらずに玄関へとまっしぐら。 美羽は観察するようにキョロキョロと庭を眺めながら進んだ。 庭には芝生の他、私の好きな木や花が植えてある。 今の季節はヒマワリの花が目立っていた。 「さ、どうぞ」 私は玄関のドアを開け、二人を家の中に導く。 二人は「おじゃまします」と言いながら、靴を脱いでスリッパを履いた。
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