流れ星

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Aside ―この星が流れるところが見てみたかったな― ―じゃあさ、来年の流星群の時、一緒に見に来ようぜ。またここで、こうやってさー ―あはは、ダメだよ。どうせ、君は約束を破るから― ―今度は破らねぇよ!この間は熱が出たからっ!- ―いいよ。無理しなくても。その言葉だけで…、十分だから― ―よくねぇ!俺が嫌なんだよ!今度はぜってぇ、約束守るから!- ―ありがとう。君は本当に優しいんだねー ―はぁっ!?何言ってんだよ!こんなのダチなら当たり前だろ?- ―ダチか…。そっか。そうなのかなー ―どうした、〇〇…?- ―なんでもないよ。でも、本当にいいんだ。この夜空だけで十分だから…― 小学校5年の夏休みだったと思う。俺の家の隣の、一人暮らしのばあちゃん家に彼が遊びに来たのは。 遊びにといってもこんな田舎に子供なんて片手で数えるほどしかいなくて、隣だったというだけで、まぁ、同い年ってこともあったからかな。 今思えば、どういった経緯で彼と遊ぶことになったかは、正直、もう覚えていない。 でも、その年の夏休みが俺の記憶の中で、一番楽しい夏休みだった。
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