死者の復讐(2)

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【綾子さん、お久しぶりです。 あなたは私のことなんて 早く忘れてしまいたいのかも しれないけれども、 私はほんの一瞬でも あなたのことを 忘れたことがありません。 私はあなたが憎い。 憎くて憎くて、仕方がない。 私はあなたたちから受けた 理不尽なイジメのせいで、 人生を滅茶苦茶にされた 被害者です。 あなたにとって、 私の存在なんて 犬、猫以下、 虫けら並みだったのかも しれません。 私はあなたたちに 私の存在を否定され、 蔑まれてきました。 私は毎晩、あなたたちを憎んだ。 死んでくれたら いいのにって……。 毎晩、祈るように思い続けた あの願いを 今の私には、 叶えることができます。 今の私に、 あなたの命を 消し去ることなんて、 他愛ないことなのです。
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