1人が本棚に入れています
本棚に追加
「冷たいな~…
というより、俺が先に
住んでたんだから俺のが先輩」
「…ぐっ、、
…それは否定できないが、
そもそも本当にお前は幽霊
なのか…?」
今までにないくらいの
疑いの目でそいつを睨んだ。
するとそいつは
何処からともなく、おもむろに、
手鏡を取り出し自分を映して、
「こっち来て見てみ?」
と、お得意のいたずら気な
笑みをした。
「……確かに、映ってない」
そう、映ってなかったのだ。
今見ている鏡の中には
ハッキリとした自分の姿しか
存在してなかった。
最初のコメントを投稿しよう!