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「こんなの聞いてない!!
大家さんは
何も言ってなかった!!」
「でも、他の部屋と比べて
安かったろ？」
「…安かった。」
「大家さんは早くお前に
契約させようとどことなく
焦ってなかったか？」
「焦ってた。」
「ま、騙されたお前が悪い」
そして
そいつはまたニッと笑う。
「で、でも
曰く付きだとしても、お前は
あからさま過ぎるだろ!?」
「それは俺が一番聞きたい。
普通に物にだって触れるし…、
人に関しては俺のことが見えてる奴にしか触れないけど」
……ますます混乱してきた。
これから本当にどうすれば…
「どうすればいいんだ!?
…っと言うより、そもそもお前が出ていけば済む話じゃないか!」
「………無理なんだよ」
はい？
「何回かここから出てみようと
試みた。けど駄目だったんだ」
…………
……………………。
「どうすればいいんだーっ!?」
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