第1章 異形

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ここは、地球。 この星に魔法なんて存在しない。 あるのは科学、そしてまだ知らぬ地球の過去。 仮に魔法なんて物が存在していれば、大騒ぎになるであろう。 太古、古代に未来。 この物語は、何処にでもある博物館から全てが始まった。 発端は、この世に異形のモノが現れた事が要因だと考えられた。 「ここは、僕は誰……?」 自分は、其処に居たではなく有ったと言う感覚だった。 建物の中で何かが動いているのが見えた。 建物内に居る人達はそれに気付かない様子だ。 一人の少年はそれが気になって、手から不思議な力を放つ。 (あれは、何なのかな?) 彼も知らぬ間に、力が発動してしまった。 突如、建物内が騒然となる。 爆発音みたいなものがした後に、何かが暴れ始めた。 ドカーンッともの凄い音と共に、其処には異形のモノが現れた。 「あれっ……」 途端に不思議な事が脳内に浮かぶ。 建物は博物館だと何故だか、瞬時に解った。 「きゃあぁああぁ!」 悲鳴をあげる人々。 逃げ出す館内に居た人間。 転がってくる、目が付いている岩。 それは少年に迫り来る。
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