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ここは、地球。
この星に魔法なんて存在しない。
あるのは科学、そしてまだ知らぬ地球の過去。
仮に魔法なんて物が存在していれば、大騒ぎになるであろう。
太古、古代に未来。
この物語は、何処にでもある博物館から全てが始まった。
発端は、この世に異形のモノが現れた事が要因だと考えられた。
「ここは、僕は誰……?」
自分は、其処に居たではなく有ったと言う感覚だった。
建物の中で何かが動いているのが見えた。
建物内に居る人達はそれに気付かない様子だ。
一人の少年はそれが気になって、手から不思議な力を放つ。
(あれは、何なのかな?)
彼も知らぬ間に、力が発動してしまった。
突如、建物内が騒然となる。
爆発音みたいなものがした後に、何かが暴れ始めた。
ドカーンッともの凄い音と共に、其処には異形のモノが現れた。
「あれっ……」
途端に不思議な事が脳内に浮かぶ。
建物は博物館だと何故だか、瞬時に解った。
「きゃあぁああぁ!」
悲鳴をあげる人々。
逃げ出す館内に居た人間。
転がってくる、目が付いている岩。
それは少年に迫り来る。
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