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(とりあえず、何処かに隠れよう)
少年は冷静に判断して、近くの時計が付いた建物の中に入った。
中に入ると、沢山の教室があった。
「学校だよね?」
またしても、直ぐに場所が脳内に浮かぶ。
「誰か居ないかな?」
僕は校内を歩き回った。
歩いていると階段が見えた。
少年は導かれるようにそこを上る。
「あっ!」
二階には、本が沢山並ぶ教室があった。
真上の看板を見てみると。
『図書室』
そう、書かれていた。
(入りたいな)
導かれるままに、僕は図書室に入った。
懐かしいような感じがした。
マンガと言う一冊の本を手に取ると、少年はそれを読み始めた。
しかし、妙な感覚に慣れず直ぐに本を元の位置に戻す。
(僕は、何なんだろう……)
不安になりながら、図書室を出ようとした。
『ダレカ、イルノカ?』
その時、扉の前に居るナニかに気付いた。
(人間、じゃない)
異形のモノだった、だが岩よりは怖くはなかった。
そう思っていた矢先、ソイツは槍のような物で僕を突き刺した。
「うわぁあぁああっ!」
驚いて叫ぶ、しかし痛みは殆ど感じなかった。
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