第1章 異形

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(とりあえず、何処かに隠れよう) 少年は冷静に判断して、近くの時計が付いた建物の中に入った。 中に入ると、沢山の教室があった。 「学校だよね?」 またしても、直ぐに場所が脳内に浮かぶ。 「誰か居ないかな?」 僕は校内を歩き回った。 歩いていると階段が見えた。 少年は導かれるようにそこを上る。 「あっ!」 二階には、本が沢山並ぶ教室があった。 真上の看板を見てみると。 『図書室』 そう、書かれていた。 (入りたいな) 導かれるままに、僕は図書室に入った。 懐かしいような感じがした。 マンガと言う一冊の本を手に取ると、少年はそれを読み始めた。 しかし、妙な感覚に慣れず直ぐに本を元の位置に戻す。 (僕は、何なんだろう……) 不安になりながら、図書室を出ようとした。 『ダレカ、イルノカ?』 その時、扉の前に居るナニかに気付いた。 (人間、じゃない) 異形のモノだった、だが岩よりは怖くはなかった。 そう思っていた矢先、ソイツは槍のような物で僕を突き刺した。 「うわぁあぁああっ!」 驚いて叫ぶ、しかし痛みは殆ど感じなかった。
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