ゲーム9日目

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「じゃあ、そのルールでいいよ」 私は適当にそう呟いた。 「特に質問も無いということでいいでしょうか?」 ジャッジの発言に私は頷いた。 「では、ゲームスタートです」 ジャッジはそう告げ、ストップウォッチを作動させた。 それと同時に、私と片割は逆方向に歩き始めた。 カードを隠す場所を探すために歩き始めてすぐ、奇妙なことに気がついた。 私の動きに合わせて移動してくる人間が多い気がする。 私に歩幅を合わせて歩く者。 車の中から私のことを見ている者。 どうやら、死刑囚が物珍しいというわけでもないようだ。 「あのガキ」 私は呟いた。 あいつは、こいつらを雇ったのだろう。 おそらく、私が隠した金を片割のところまで持っていけば、金を払うという条件のもと、あの女はこいつらを雇ったのだ。 つまり、こいつらをどうにかしないと、私がどこに金を隠そうが、全て片割のところに持って行かれてしまうのだ。 私は少しだけ頭を掻いた。
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