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望都は1つ年上の私によく懐き、あの日どこへ行くにもずっと後ろを付いて歩いていたらしい。
しかしその時、お母さんたちの話を聞いていた彼から、私はある相談を受けた事をふと思い出した。
―――「お父さんとお母さん、どうやったら仲良しになるのかな・・・?」
ミヤビおばさんは望都が小学生の時に離婚している。
きっと当時の望都は、幼いなりに両親の不仲を気にしていたのだろう。
―――あの時私は、望都にどんな言葉を返したんだっけ・・・?
思い出せない。
だけどこの事を思い出せれば、きっと何かヒントが見つかるはずなのに・・・。
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