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―――ピリリリリリ・・・
その時、こんな深夜にも関わらず、ミヤビおばさんのスマートフォンに電話の着信があった。
怪訝そうに眉を寄せたミヤビおばさん。
しかし液晶画面に表示された名前を見て、彼女はその電話に落ち着いた声で応答した。
「もしもし?どうしたの?」
しぃんとしたリビングに響く電話の声。
受話口から僅かに漏れる声は、比較的年齢の若い女性の声。
「・・・あぁ、やっぱり。」
ミヤビおばさんは小さく溜め息を吐き、どこか申し訳なさそうにしながら私に視線を向ける。
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