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午前1時を回った頃、築島邸の玄関でドアの開く音がした。 私は緊張と気まずさのため玄関に出る事はできず、都子さんに付き添われソファーに掛けたまま。 ミヤビおばさんは玄関に出て、望都と都子さんの娘さんを出迎えに行った。 玄関から聞こえてくる会話の声は、ある程度一線を引きながらもどこか親しげだ。 ミヤビおばさんと都子さんの娘さんは、今までのよく顔を合わせている間柄なのか・・・? 「失礼します。」 先頭を切ってリビングに顔を出した都子さんの娘さん。 私はその姿を見て思わず目を見開いた。
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