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「か・・・香織さん・・・？」
彼女は驚く私にニッコリとはにかみ、自分の母親である都子さんに向かってぺこりと頭を下げた。
「お母さん、お久しぶりです。
彩羽さんの事、本当にありがとう。」
母娘のはずなのにやや畏まった挨拶。
違和感のあるそのやりとりに首を傾げていると、都子さんが私に耳打ちして事実を明かしてくれた。
「実は私、15年前に離婚してるんです。
香織は父親が引き取って、私とは生活を別にしてるんですよ。
まぁ、私たち夫婦が離婚しても、親子関係自体は変わりませんから。」
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