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ミヤビおばさんと香織さんに促され、2人の後ろから恥ずかしそうに姿を現す望都。 彼の目にも薄っすらと涙が浮かんでいる。 まるで、駄々を捏ねて泣き叫んだ後の子どものように・・・。 「さ、望都さん!彩羽さんに・・・。」 そう香織さんが促すよりも早く、望都は私に近付きその腕を掴む。 ぐいぐいと引っ張り私をソファーから立たせ、そのまま2階へと階段を上っていく。 私は促されるまま、望都に腕を引かれ彼の部屋へと入っていった。
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