昔を思い出して

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―――もしかして、望都が帰ってきた・・・!? 涙でボロボロの顔のまま玄関へと急ぐ。 しかしそこにいたのは、私が待ち焦がれていた人のお母さん。 「ちょっと・・・、彩羽ちゃん!? 一体どうしたの・・・?」 泣きじゃくり真っ赤に目を腫らした私の顔を見て、ミヤビおばさんは手に持っていたバッグや紙袋を投げ出し私を抱き締めてくれる。 そしてリビングから都子さんが顔を出すと、彼女は更に困惑し言葉を失ってしまった。
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