昔を思い出して

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「都子さん・・・、こんな遅い時間までありがとう。 もうお帰りになって下さい。」 「いいえ! 彩羽さんと望都さんが心配ですから・・・。 先生さえ良ければ、もう少し一緒にいさせて頂けますか?」 リビングに戻された私。 嗚咽はだいぶ治まったが、まだ涙は止まらなくて・・・。 「全く・・・!! 望都はどこ行ったのかしら? せめて行き先くらい伝えて行きなさいよね!?」 ミヤビおばさんは呆れて溜め息を吐く。 だけど彼は悪くない。 きっと望都は、私が小さい頃の思い出を忘れていた事に傷付いただけなのだから・・・。
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