Ⅰー10【告白】好きだと、言って。

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伊藤君は、 今や、押しも押されもしない実力派のサッカー選手として、サッカーに没頭する忙しい日々を送っている。 彼とは、ハルカの葬儀の後、浩二を交えて三人で、何度か飲み会をしたけれど、それ以上の接点や関係の進展があるわけでもなく、今に至っている。 ハルカが亡くなってから、三度目のこの夏。 私は、ある決意を胸に秘め、 伊藤君に、一通の『手紙』を送った。 電話や、メールではなく、 あえて、手紙にしたのは、 その方が、自分の気持ちを込められるような、そんな気がしたからかもしれない。
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