永い午睡(ねむり)から目覚めたら
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「宗介さん……」 手を伸ばし、絵に触れる。 宗介さんが描く、色鮮やかであたたかな世界。 その真ん中に私がいる。 私は間違いなく愛されていたのに、宗介さんはいなくなってしまった。 ふと、宗介さんの絵の隅に置かれた白い封筒に目を留めた。 入っていたのは宗介さんの綺麗な字で書かれた手紙とカードが一枚。 そのカードを手にした途端、私は全てを悟ってしまった。
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