怖い男

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5月私たちは、鮮烈なデビューを飾るため、デビュー前にゲリラライブを渋谷の交差点でおこなうこととなった。 春が過ぎ、少々天候もヒートアップしている。 ライブ練習のために貸し切ったスタジオ内もただいま、デビューに向けてヒートアップ中。 「いい加減にしろ!」 アサトの怒鳴った声が、部屋中に響き渡り、シーンと周りが。 「声はガラガラ、音も合わない。さっきから、お前が足を引っ張っているのが分かんないのか!!」 そういって、私の前に置かれている楽譜のスタンドがアサトの手で吹っ飛ばされた。
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