ヒロインに相応しい運命の出会い

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しかし、大学4年の春ごろ人生の歯車は狂い始めた。 5月、私は第一志望の某大手会社総合職に応募したところ書類で落とされた 「私はここにいる人たちよりずっと優秀なんですけど!!こんな地味な人たちじゃなくて、私とちゃんと会って、しっかり面接してから決めて下さいよ!!」 書類で何が分かるんだ?と悔しさと怒りで、友達から面接日を聞き出し、その日、面接室に無理やり侵入した。 目の前には広い会議室。 ガラス張りの窓の前に偉そうな幹部のおじさんたちがキョトンとした顔で見つめている。 「警備員をお願いします」 そんな情熱のある優秀な学生を、警備員は2人がかりで押さえ込み、外にポイとつまみ出した。 「なんなのよ!このブラック会社!!いろんなネットにブラックな会社って書き込んでやるんだから!!」 悔しくて、看板を蹴飛ばした。
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