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「え、先生ときみ?」
「うそ、渋沢くん?」
知った声と名前。
見れば、驚いている親友の顔があって。
「あ、俺お茶いれてくるわぁ」
あっちも安心したんか、お茶入れてくるなんてこと言って台所に消えやがった。
おかんも、台所どこ?ってひななんかの所へ行ってしまった。
俺一人、どうすればええねん!
人見知りするのに一人置いていかれて、不安が募る。
「は、じめまして。大楠公孝です。」
「あ、はじめまして。渋沢陽です。」
気まずい空気の中、とりあえずなんか喋らな!なんていう義務感で、無難に敬語で挨拶をする。
共通の知り合いが居なくなるってどういう事やねん。
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