嫉妬と優越感

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及川はクツクツと笑い、包装リボンを解いて、クッキーを一つ取り出した。 「まあ、そこまで毛嫌いせずに、1個食べてみろって。ほら、あーん」 及川はにっこりと笑って浅野の口元にクッキーを差し出す。 浅野は及川の胡散臭い笑顔を睨んで、チッと軽く舌打ちをして及川の指ごと銜え、噛んだ。 「いったぃ!啓吾ひどっ!指まで噛むなんて! 俺は食われる側じゃなくて食う側なのになぁ・・・」 及川はわざとらしく泣き真似をした。 「うるせぇ…。お前が面倒くさいことさせるからだろ。 それに、この俺がお前に妬くわけねーだろが。」 と浅野は顔が赤いのをごまかす為にさらにコーヒーを口にした。
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