14人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、近くの温泉に行っても混浴なんて以ての外。
いつも別々に入り、凌子ちゃんは本当にゆっくり入るので、いつもかなりの時間、私が待たされる。
そんな或る日、いつもの様に山のかなり奥の温泉に行き、帰る頃には真っ暗。
空には、無数の星が輝いて。
あまりの美しさから、車から降りて空を見上げ
「あれ、オリオン座?」
「あれは、小熊座やね」
と、星座の知識も無いのに、知ってる星座を2人で言い合い。
完全に2人きりの世界。
辺りが真っ暗なのを幸いに、私は凌子を抱きしめ、何度もキスを交わし、初めて凌子の胸に。
直ぐに引き離されるかと、覚悟していたのに、別に嫌な素ぶりは見せない。
心の中で、《よっしゃー》と叫び
車の中に、凌子を招きシートを倒して愛を交わそうかと。
余りに真っ暗なので、ルームライトを点けると
「お願い、電気消して」
でも、本当に真っ暗で何も見えない。
それより、怖い!
そこで、私は
「ここじゃ、真っ暗過ぎて怖いからホテル行かない?」
すると、凌子は
「ホテルは、嫌!」
最初のコメントを投稿しよう!