凌子

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そして、近くの温泉に行っても混浴なんて以ての外。 いつも別々に入り、凌子ちゃんは本当にゆっくり入るので、いつもかなりの時間、私が待たされる。 そんな或る日、いつもの様に山のかなり奥の温泉に行き、帰る頃には真っ暗。 空には、無数の星が輝いて。 あまりの美しさから、車から降りて空を見上げ 「あれ、オリオン座?」 「あれは、小熊座やね」 と、星座の知識も無いのに、知ってる星座を2人で言い合い。 完全に2人きりの世界。 辺りが真っ暗なのを幸いに、私は凌子を抱きしめ、何度もキスを交わし、初めて凌子の胸に。 直ぐに引き離されるかと、覚悟していたのに、別に嫌な素ぶりは見せない。 心の中で、《よっしゃー》と叫び 車の中に、凌子を招きシートを倒して愛を交わそうかと。 余りに真っ暗なので、ルームライトを点けると 「お願い、電気消して」 でも、本当に真っ暗で何も見えない。 それより、怖い! そこで、私は 「ここじゃ、真っ暗過ぎて怖いからホテル行かない?」 すると、凌子は 「ホテルは、嫌!」
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