凌子

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仕方なく、真っ暗な車で再開しようとしたけれど、これは無理! とてもじゃないけど、それで無くても狭い車内で、本当の真っ暗闇の中なんかでは愛なんて交わせない。 そんな事情から、2人の初めての夜は不発に。 でも、それからはキス以上を求めても嫌がらない。 但し、電気は消す事! そして、最後の一線だけは未だ越えられていない。 付き合い出して、五年も経つのにいつも真っ暗な中での寸止め状態。 これは、男にとっては生き地獄。 いくら、神様に『付き合えるなら少々の不幸は受け入れます』と言ったとは云え、これでは神様は意地悪過ぎるのでは? そこで、私は意を決して 「いつも、真っ暗な中で貴女を愛してるけど、何故?」 「見られたく無い何か?」 でも、凌子は笑って 「だって、恥ずかしいもん」 恥ずかしいもん? 物静かな女にも、程が有り過ぎ! と、心で叫び よし、絶対凌子の裸を見てやる! それが、私の目標に。
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