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私が図書の棚で必要な資料を探していると
見覚えのある子に遭遇した。
「藤堂さん.....だよね?」
「.....はい。」
体育の授業はA組とB組が合同で行い、
その時に面識がある程度だけど、
知っているA組の子だ。
「何か.....?」
「あ、え~と、そうだ!藤堂さん!
それ何の本?」
「えっ、な、何でも良いでしょ、別に.....」
藤堂さんが本を隠す手の間から、
そのタイトルが少し見えた。
『月刊アイドル少女』
もしかしてアイドル好きなのかなぁ.....?
気になったが深掘りするのはやめた。
___商店街___
夕方、帰り際に商店街を通っていると
マイクでの放送が聞こえてきた。
「アイドル選考会やってるよー!
翠ヶ丘の救世主募集してまーす!」
何か聞き覚えのある声。
マイク放送の主は白間くんだった。
「なっ、或!何やってるの!?」
(宮本)
「おっ、愛しの泉様、
アイドル選考会いかがですか?」
(白間)
「なっ、私は絶対やらない!」
(宮本)
「おや、お嬢さん、アイドル選考会やらないのかい?
もったいないのぉ、可愛ええのに」
(おばば)
「いやいや、アイドルなんて」
(宮本)
「お隣さんもご一緒にいかがかな?
アイドルグループを結成しようと考えているのじゃ。
どうじゃろ?おふたりさんご一緒に」
(おばば)
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