03『ロコドル!』

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病院の受付ロビーで待機する私達。 「穂花ちゃん、大丈夫.....?」 (瀬戸中) 「ずっと黙ってたことがあるの.....」 (小南) 「黙ってたこと.....?」 (芦屋) 「.....私の、おばあちゃんなの.....」 (小南) 穂花ちゃんはゆっくりと語りだした。 「おばあちゃんは 私のことを覚えていないと思う。 小学1年の時以来会っていないから。 もうひとつ、黙ってたことがあるの。 私、引きこもりなの。学校も通信制。 人に合わすことが苦手で、 どうしても空回りして。 けれど、このままじゃいけない。 商店街の活性化に関わるチラシを見つけた。 おばあちゃんの愛しているこの商店街を 私も守りたい、そう思った。 久しぶりに外に出て不安でいっぱいだった。 けど、おばあちゃんの顔を見て、少し安心した。 そして、みんなと出会えた。 こんな私を、受け入れてくれた。」 (小南) 「ホノノン、そんなの当たり前だろ」 (宮本) 「穂花ちゃんは チームに欠かせない一員なんだから」 (瀬戸中) 「穂花ちゃん!これからも一緒だよ!」 (高山) 「やり遂げよう、 穂花のおばあちゃんのためにも! 翠ヶ丘商店街のためにも!」 (芦屋) 「みんなぁ.....」 (小南)
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