04『転校生は超絶美人ですが、何か?』

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2学期 クニセン(国雄先生)が 8時30分のチャイムとともに教室に入り、 「みんなー注目ー!!」と言い放ち 皆がクニセンの方に目が向く。 「今日は転校生を紹介しまーす!!」 そして、教室に入ってきた転校生。 その見た目は あまりにも大人っぽく、黒髪ロングストレート、 顔は小さく、言葉では表すことができないほどの 超絶美人だった。 そして、チョークを持ち、 黒板に名前を書き始めた。 「はじめまして、 鳳凰院空(ホウオウイン ソラ)といいます。 皆さん、よろしくお願いします。」 クニセンが 「席はあそこで」 と指さしたのは俺の後ろの席だった。 俺の後ろに机と椅子があった理由が ようやくわかった俺だった。 後ろの席に座った鳳凰院は、俺の肩をトントン。 「よろしくね。」 彼女の笑顔はとても眩しく思えた。 俺の隣の席の瀬戸中はぐっすりと夢の中だった。 今日の昼休みは、転校生の席を大勢が囲んでいた。 「どこから転校して来たん?」 「彼氏いるの?」 転校生お約束の質問攻めとなっていた。 俺は席を立ち、屋上に行くことにした。 久しぶりに昼寝をしたい気分だからだ。
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