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辿り着いた場所は、
幽霊が出ると有名な廃墟の屋敷だった。
大きな門にある表札は真っ黒に塗られ、
周囲を見まわすと屋敷全体を蔦が生い茂っている。
薄気味悪いなぁ。
本当にこの場所で合っているのか。
地図をもう一度確認し、再び門の前へ。
よく見ると門の南京錠が解かれていた。
鳳凰院は中にいるのか。
恐る恐る門から入ることに。
庭があるが、当然の如く手入れはされていない。
玄関の扉は両開きで
全長2メートル近くあるだろう威圧感。
玄関の扉の左右の隅に、
小さな鳥のオブジェが飾られていた。
ゆっくり扉を少し押してみた。
ガチャッ
中へ足を踏み入れると、微かな温度差を感じた。
気のせいだろうか、外に比べて少し冷たいのか。
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