第1章

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「ああ疲れた…」 台所に行って、冷蔵庫から薄い黄色の炭酸飲料を手に取り、コップに注いで一気に飲み干した。 「青、またそれですか?」 好きですね。と言いながら黒い炭酸飲料をグビッと飲み干していく。 「隆菜もそれ好きだよね」 「これ飲むと生き返ります。青のそれはシャンパンみたいですよね」 「生姜入ってるらしいよね。」 使ったコップを洗って飲み物を冷蔵庫に仕舞い、自室に向かう。 椅子に座り、ヘッドホンをつけてPCの電源を入れる。こんな根暗な私の趣味といえば、ホラーゲームやサバイバルゲームをする事だ。 【青暗が浮上しました】 オンラインゲームにアクセスすると、すぐネッ友達からメッセージが飛んできた。 『青暗おはよー!』 『青暗やほ』 そんな中一人一人にメッセージを返して行く。ちなみにハンドルネームは本名に当て字をしただけだ。 『青wおっそいよwww』 “青”。そう呼んでいいのは私のオンラインゲームのチームの人だけだ。 そして無駄に草が多い奴は1人しかいない… 『青暗:うるせぇよ睡蓮。』 “睡蓮”。チームの中でも私と一番相性が良くて、まさに相棒。唯一無二。という存在だ。 …まぁ本人には言ってやらないが。 『睡蓮:ひwwwどwwwいwwww』 『太遥:青。睡蓮。うるせぇ黙れ』 太遥さん…うちのチームのリーダー。 『夜鴇@和:青ちゃんは騒いでない希ガス←』 『青暗:だよな私間違ってないよな←』 『李:はいふじょー』 『夜鴇@和:あ!李さぁぁぁぁん!!!』 『凛音:同じく浮上』 『睡蓮:みんなまとめてやふー』 『太遥:他の奴らは来てないな…』 『伶:はいはいふじょー』 『太遥:伶おはよ』 いつも通り個人戦のクリア報告をしたり、攻略法を教えあったりしていた。
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