第1章

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おれが死ぬ、か。 確かに今のおれは半分死んでいるようなものだ。 ここ一カ月、魂のない自動人形のように、なんの感情もなく単調な毎日を過ごしているだけだった。 「望みは何でもいいのか」 「なんなりと」死神は言う。 おれは上着の内ポケットを探り、一枚の写真を取り出した。 「この女の子とセックスがしたい」おれは死神に言った。 「それがおれの望みだ」
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