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「さぁ、聞いたことないな」
「そうですか」
「ただ……」
男性は続けた。
「桜月というおじいさんなら、わかるかもしれない」
「桜月?」
銀兜は聞いてみる。
「酒仙を自称する老人さ。毎日浴びるようにお酒を飲んでいる、老人だよ」
と、モブ男性。
「住んでいる場所はわかりますか?」
「ああ、それならね」
男性モブは丁寧に桜月の住所を教えてくれた。
「ありがとうございます」
銀兜は礼を言った。
「な~に、どういたしまして」
そこで、モブ男性と離れた。
「酒仙桜月か~何か知っていればいいけど……」
銀兜は呟く。
「これは有益な情報かもしれない」
昼間までに宿屋に集合となっている。
「もう少し、話を聞いていくかな」
銀兜はキョロキョロと辺りを見渡す。
美人のモブキャラを見つけた。
「お姉さんお姉さん、伝説の武器って知りませんか?」
額を押さえる美人モブに声をかけた。
「は~? 身長差があるから嫌だ」
そう言って美人モブは去る。
「………」
呆然と見送る銀兜。
「ナンパじゃねぇっつの」
銀兜は短く呟いた。
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