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「待ていっ!」
割って入る声。
「誰だ!」
怖そうな男二人は辺りを見渡す。
「ハハハ! ここだ!」
何故か民間の屋根に立っているH・H。
「……誰だお前?」
怖そうな男Aは聞いた。
「その少年を離しなさい!」
ビシッとH・H。
「いや、オレ前にこのガキから、財布スラれたんだけど……」
怖そうな男Bは言う。
「トウッ!」
H・Hは屋根から飛び降り、地面に着地する。
怖そうな男ABは、不思議そうな顔をした。
「そんな子供に乱暴しなくていいじゃないですか」
と、H・Hは言う。
「身体でわからせてやんだよ!」
Aは叫ぶ。
「助けてお兄ちゃん! 財布返すから!」
少年。必死である。
「いや、交番で説教とか親に怒鳴りつけるとかなら、話はわかるんですけど、体罰はいかんと思います。何故、少年が犯罪に走るかに、社会と教育としつけと、大人もかかわってきますし……」
H・H。言いながらも、このガキが悪いんだよなーと思った。その辺を少年に説教してやらねば。そう思った。
子供だからって好き勝手してんじゃねぇぞ。大人になって恥ずかしくなるんだからな。
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