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しかし、あれだ。子供助けるとか、キャラクター的に好感度アップだろう。雨の中捨てられた子犬を抱くみたいに。
「テリー君、これからお母さんに話するからね。もう、スリしちゃダメよ?」
「え~……どうかなそれ」
テリーは口先を尖らせる。
「わかってないな~いいか、スリってのは立派な犯罪だからね」
「だって貧乏なんだもん」
ひょうひょうとした態度だ。
昔、みの🌕んたの番組の中に貧乏な店助ける企画あったよなー。
「いいかい。テリー君、私は君がスリをやめようと思うまで説教するからね」
「じゃあ、耳ふさいでる」
このガキャ……
H・Hはどう話した物かわからなかった。
「あのさー君が悪いことして一番傷つくのはお母さんだからね」
「母さんは優しいから許してくれる」
甘やかされてんだなー。母親にも説教が必要だとH・Hは思った。でも、自分の子供じゃないのに大切にしてるのか……いや、大切に思うならしかるべきだな。
「ここだよー」
テリーは指した。
見るとBAR閑古鳥と書いてある。
「君のお母さん、BARのママ? というかなんつー名前だ」
H・Hは店を見た。
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