第1章

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 馬車はとにかく南に進む。 「村か~酒どころなのかな。楽しみでーす」  と、銀兜。 「私も楽しみです」  H・Hは馬車の中から、御者台に座る。 「今回はH・Hさん編みたいですからね」  銀兜。 「やっときたよ、私の出番が。今まで銀兜さん以下のパーティー貢献度だったので。時代が私に追いついてきた」  と、H・H。 「活躍できればいいですね」  銀兜。 「尽きぬ酒ってなんだろう。飲み放題の店かな?」  H・Hはワクワクしたように言う。 「飲み放題はいいですね。あ、ビアガーデンとかどうです?」 「いいですね。凍る寸前のビールとか。ソーセージなんか最高ですよね」  銀兜とH・Hは酒の話をして盛り上がる。 「今回の私は何もできなさそうです」  ポツリyasuは呟いた。 「勇者勤務中に酒飲むのもありですかね」  銀兜。 「私は戦いの度に飲んでますけどね。やっぱり戦いで飲む酒と晩酌は全然味が違うわけでして」  H・Hは言う。 「お酒なら僕も結構いけます」  ハルヒトは言った。 「いや~楽しみだな~」  銀兜は本当に嬉しそうだ。
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