第1章

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「十二人お願いします」  つらつらら。 「大所帯ですね。ハハハ、普段暇な宿が賑やかになりそうです」  と、店主。  見ると、つらつららたち以外に客はいなかった。 「それで、ご主人、この村の名物って酒だったりする?」  さいやは聞く。 「お酒ですか? 地酒ぐらいはありますが、名物ってほどではないですね」  答える店主。 「あれ、予想と違うな」  ダサイノ。 「伝説の酒の言い伝えとかありません?」  七夕。 「聞いたことないですね~伝説の酒ですか……何もない村ですよ、ここは」  店主は言った。  しかし、アルンダーはこの村を表示している。 「生ビール! ジョッキーで!」  遅れて銀兜が現れた。 「かしこまりました」  そして一同部屋に荷物を置いて食堂に集まる。  既に銀兜の前にはジョッキが置かれていた。 「それで、伝説の酒の話は出なかったと」  話を聞いて銀兜は言った。 「そうです。明日になれば村を探索しなければならないでしょうね」  と、yasuは言う。 「皆さん、ご注文は?」  体格のいい店主が現れる。
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