スイート・メモリーズ

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何も言わなくても、香織さんには全てを見透かされている。 彼女はニコニコ笑みを浮かべたままこう指摘した。 「彩羽さんの顔を見れば、そこに全部書いてあります。 顔、真っ赤ですよ?」 「うそっ!?」 思わず両手を頬に当てる私。 フロントガラス越しに見える景色に札幌駅の姿が映った。 現在時刻はもうすぐ7時。 修学旅行へ向かう集合場所は、この札幌駅の南口広場だ。
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