プロローグ

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西校舎の正門をくぐり抜け、すぐ目の前にある本校舎の正門をくぐる。 駐輪場に残っている自転車は殆どなく、俺の自転車が寂しく残されていた。 自転車を押しながら再び正門をくぐり抜けると、西校舎のグラウンドが見えた。 本校舎と西校舎の間に挟まれる様に作られたこの道路からは、柵にかかったネット越しに色々な部活の練習が見れた。 そこには、ユニフォームの上にオレンジのゼッケンを着てサッカーをしている晃の姿があった。 俺はしばらくここでサッカー部の練習を見届けたかったが、バイトに遅れる訳にもいかず、自転車のペダルに足をかけ、店へと向かった。
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