第九章

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彼女(仮)四日目。 「いってきます」 いつもの時間より早めに家から出て学校に向かう。 昨日はとりあえず、黒木さんに帰ってもらって普通に過ごし今に至る。 昨日もゲームをやったが遙様に全然似てない黒木さんに気づいた私は複雑です。 別に遙様に似ていたから懐いてしまったとかではないが……ちょっと私の好きなタイプとは違うんですよね。 でもこの黒木さんに抱いている思いは間違いなどではない。 「……でもなぁ」 今は私の心がぐちゃぐちゃだから黒木さんには会いたくない。 会ったらやっぱり黒木さんと遙様を比べたりして粗相なことをしてしまいそうですし。 よし……ここは仕方ない。  
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