第九章

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「黒木さんは襲われるとか心配とか言いながら私のことどう思ってるんですか!」 「なっ、なんでそんな話になるんだ!」 「目が目当てですか? 私なんかどうでもよくて眼球ですか? そんなに眼球好きなら眼球と付き合ってください」 「お前の目が好きなのは認めてやる! だがお前自身のことが嫌いとは言ってないだろ」 眼球、眼球と言葉が飛び交う中、私達には理解できる会話でも周りからしたら奇妙な会話をしているように聞こえるようで、次々と部屋から生徒が出て行くのをちらほらと見ながらも言い合いを続ける私達。 私は嫌いなら嫌い。 好きなら好きと言葉にしてほしいだけなのに黒木さんは気を持たせてばかりで肝心なことは絶対言ってくれない。 どこのシャイボーイですかと言いたくなるが、それはあえて言いません。 意味は、ないです  
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