第九章

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「もう……黒木さんのドアホ」 廊下を歩きながらぶつぶつと文句を言っていたら授業中にはそぐわないような黄色い悲鳴が自分のクラスから聞こえてくることに首を傾げた。 そっと自分のクラスをのぞき見ればそこには信じられない人物がいた。 「あ、闇だ」 信じられない人物、透兄さんと目が合うとすぐさま教室から逃げた。 いるはずもない人間がいたりすると人というのは意外と驚くことを私は学んだ。 うん、今は逃げておきましょう。  
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