第九章

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「肩押さえてどうした」 「いえ、いいんです。強引に引っ張ってもらえて嬉しいです」 これも一応萌えシチュ。 それを体験できた私は恵まれています……痛いけど幸せです。 「お出ましですか黒木」 「久しぶりだな」 「えっと……お知り合いですか?」 白と黒。 どこかの少女漫画でありそう。 「知り合いではあるな。というか闇は知らないのか……あれは有隣の生徒会長様だよ」 「生徒会長!?」 え、生徒会長って人望ないとなれないよね。 選挙みたいなものをするわけだし……意外と透兄さんはすごい人でした。 ご近所付き合いで透兄さんとは仲良くさせてもらっていたが、今と昔ではいろんなものが異なる。 透兄さんは生徒会長という人望ありそうなモテる人。 その逆に、私は普通で地味でなぜか怖い顔した学生さんたちに追いかけられる子。 すっごい違いすぎる。  
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