第九章

22/56
前へ
/398ページ
次へ
「闇、呪文唱えるな」 「あ、すいません」 無意識にも小さな声でぶつぶつ言っていたようです。 それでも呪文って……まあいいですけど。 「黒木、何のために闇をたぶらかしているかは知らないけどごっこ遊びなら返してくれる?」 「はぁ?」 「聞こえなかった? 俺は闇を傷つけられるわけにはいかないんだ。いいからさっさと別れて」 ごっこ遊び……。 もしかしたら黒木さんもごっこ遊びなんだよとか思って……なさそうだが、万一でも思ってたらそれは傷つくな。  
/398ページ

最初のコメントを投稿しよう!

149人が本棚に入れています
本棚に追加