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「闇、呪文唱えるな」
「あ、すいません」
無意識にも小さな声でぶつぶつ言っていたようです。
それでも呪文って……まあいいですけど。
「黒木、何のために闇をたぶらかしているかは知らないけどごっこ遊びなら返してくれる?」
「はぁ?」
「聞こえなかった? 俺は闇を傷つけられるわけにはいかないんだ。いいからさっさと別れて」
ごっこ遊び……。
もしかしたら黒木さんもごっこ遊びなんだよとか思って……なさそうだが、万一でも思ってたらそれは傷つくな。
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