第九章

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「じゃあ、闇また来るからね」 透兄さんは爽やかな笑顔でその場から去ったが残された私達は何も言えずに黙っていた。 人殺しって……どういうことなんだろう。 聞きたいけど聞いちゃいけないような……でも聞きたい。 「黒木さ……」 「何も聞くな」 そうなりますよねぇ。 結局私は何も聞けず黒木さんも何も話してくれずで大人しく授業を受けていたが、話も聞かずにグラウンドを見ていた私は黒板前に立たされて黒板と睨み合いながら授業を受けることとなった。  
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