第九章

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「また立たされたんですか……好きですね」 「好きで立たされている訳じゃないです」 お昼休み、裏校の集いの場でのほほんとお弁当を食べる私。 高柳さんにプレゼントしてもらった重箱に食材を詰め込んだりして持ってきたが意外にも高評価。 食材にも賞味期間というものがあるし、自分一人で食べられないならエンジェルの方々に振る舞うほか方法はないですからね。 「闇さんってエンジェルのおかんになりそうですね」 「何言ってるんですかエンジェルのおかんは高柳さんでしょ」 私がそう言うと周りも頷いて同意してくれた。 お弁当くらい材料があれば作ってあげれますが、おかんにはなれるわけがない。 どちらかといえばただのお弁当をあげる人という立場だ。  
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