6人が本棚に入れています
本棚に追加
こんにちわ、初めましてここが人間界
私、エレナ・ハミルトンは人間界に来ました。
この町で一番高い高いタワーの頂きで挨拶します。
あ、申し遅れましたが私吸血鬼なんです。
この際です。自己紹介させてください。
金髪、腰まであります。双緋眼、身長は普通、体型は太ってません←本当ですよ。胸の大きさは…お、教えません。小さくはないです…多分
なんで、こんなところ居るかから始めましょうか。
ズバリ、人間界が一望できるからです。
ほほを撫でる風
聞こえてくる音
一面に広がるビルの山
とっても、素敵です。
楽しいです。
『ここにいるんだ。私の旦那様』
早く逢いたいです。
私達吸血鬼が人間界に来る理由。それは、伴侶を探す為
そう、旦那様探しです。ってさっき言いましたね。
私達吸血鬼は、何故か女の子しか生まれないのです。
その為、深刻な出生不足に悩まされた私達の先祖は人間と盟約を結び、吸血鬼の花婿探しを認めてもらったという話でした。
さあ、探しましょう。
『…あら…』
これはいけません。貧血です。急に視界が暗転し体勢を崩してしまいました。
頭からまっ逆さまです。何百メール上空からまっ逆さまです。
とりあえず、しなくてはいけないことをしましょう。
『私を送り出してくれた皆様ご免なさい。』
謝りました。
沢山の人々の顔が流れ星のように現れては消えていきます。
これが、走馬灯と呼ばれるものなのでしょうか。そこに一際強く現れた人がいました。
『許しません』
朦朧としていた意識がハッキリしました。
ありがとうございます。お母様
エレナは負けません。
しかし、どうしたものでしょうか。
いくら吸血鬼と言えど、頭から落ちてしまうと死んでしまいます。
なら、力を使いましょう。私達吸血鬼は血液を操る力を持っています。
『血液操作』
足に血液を集中させて硬質化
体勢を立て直します。
勢いをつけて半回転し足を地面に向けます。
着地です。
大きな衝撃と共に地に足がつきました。
グシャ
どうしたことでしょうか。何か踏んでしまいました…………
『…キャーーー』
恐る恐る足元を見た私は、思わず悲鳴を上げてしまいました。
なんと言いますか…最悪の事態です。
私と同じ位の男の人です。身長は私より少し高いくらいで、特徴が無いのが特徴みたいな人です。…酷い言い方しました。
その方を踏みつけにしています。虫の息です。
最初のコメントを投稿しよう!