0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
第2話
【夜空】
新入社員歓迎会の夜
「~~~というわけで、我が札幌支店に今年は6名が入社、今後大いに
期待をしているところだ、~~」部長挨拶。
「では、乾杯」
「乾杯」と社員一同が応えた。
個々に宴がはじまった。
「では、主任、我が販売2係として一言、お願いいたします」
高橋が言った。
「マジか、俺のは部長より長いぞ、いいのか」
「いや、そこは端的にお願いします」
「んっ、では、・・・・・・・・・・・・・乾杯」
「乾杯」
3人揃って応えた。
「主任、ありがとうございます、実に明快でした」と高橋。
「あっはっはっはっ・・・・・・・・・」
一同の笑いを誘った。
「いいか、1係を取るぞ」
「しっかり、ついて来いよ」
3人揃って
「はい」
「新井、星、今日は飲めよ」と
ビールをつぎながら、高橋が言った。
宴の終わり頃
新井はかなり飲んでいるらしく、顔が真っ赤だった。
すると新井が
「やばい・・・・・・・・・・っつ」
と言いながらトイレに走った。
「高橋、ちょっと見て来いよ、奴、大丈夫か」
「この後はお前が面倒見ろよ、俺は星を駅まで送る」
「星、行くぞ」
「あっ、はい」
4月とはいえ、札幌はまだまだ 寒い。
最初のコメントを投稿しよう!