第1章

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第2話 【夜空】 新入社員歓迎会の夜 「~~~というわけで、我が札幌支店に今年は6名が入社、今後大いに 期待をしているところだ、~~」部長挨拶。 「では、乾杯」 「乾杯」と社員一同が応えた。 個々に宴がはじまった。 「では、主任、我が販売2係として一言、お願いいたします」 高橋が言った。 「マジか、俺のは部長より長いぞ、いいのか」 「いや、そこは端的にお願いします」 「んっ、では、・・・・・・・・・・・・・乾杯」 「乾杯」 3人揃って応えた。 「主任、ありがとうございます、実に明快でした」と高橋。 「あっはっはっはっ・・・・・・・・・」 一同の笑いを誘った。 「いいか、1係を取るぞ」 「しっかり、ついて来いよ」 3人揃って 「はい」 「新井、星、今日は飲めよ」と ビールをつぎながら、高橋が言った。 宴の終わり頃 新井はかなり飲んでいるらしく、顔が真っ赤だった。 すると新井が 「やばい・・・・・・・・・・っつ」 と言いながらトイレに走った。 「高橋、ちょっと見て来いよ、奴、大丈夫か」 「この後はお前が面倒見ろよ、俺は星を駅まで送る」 「星、行くぞ」 「あっ、はい」 4月とはいえ、札幌はまだまだ 寒い。
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