白と黒

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【嵐丸+秦】 数人の生徒から 「異臭を放つ得たいの知れない物体が裏庭に落ちている」 と報告があった。 気味が悪いと思いながらも仕方なく確認しにいくと… 何て事はない 。 秦が行き倒れていた。 「おい!秦!どうした?大丈夫か?」 何故かヘドロまみれの秦を抱き起こして問う。 「…うぅ…誰だ…?何も…何も見えない…。 主に未来が見えない…!!!?」 「…取り乱し方がおかしい!落ち着け。未来が見えないのはお前だけじゃないから」 ヘドロで目が開かない顔をハンカチで拭ってやる。 「む?老師であったか」 「お前何してんの?こんなドロドロで」 「この暑さに耐えかねてそこの池で水浴びをしようと飛び込んだら底の方に想像以上にヘドロが溜まっているわ、藻が絡み付くわ、何かに足を引っ張られるわ…で…… む?… いや… …盛大に溺れただけだ。 全く問題ない。 むしろ最高の気分だ。 今から遠泳に行ってもいい。 あ、何かと言っても霊的なソレとか決してそういうのではない。 …間違ってもそういうアレではない。 ………足首の変色は打ち身捻挫の類いだ。 老師はいくら暑かろうが、池で泳ぐのはやめた方がいいだろう」 「…ツッコミどころ満載過ぎて俺の中にもヘドロのような感情が溜まっていくんだけど。 それより秦!飛び込むならプールぐらいにしとけよ!」 Σハッ 「Σ何、目から鱗みたいな顔してんの!!?授業で入ってるだろうが!あと、何でまだ冬服なんだ?」 Σハッ 「その顔!初めて気づいたみたいな反応すんな!ちゃんと衣替え伝えただろ!」 「マイブームの瞑想中だった可能性が高い」 「普段から人の話聞かないんだからいち早く止めろ! あー、くっさ!もう、洗ってやるから早く脱げ」 「謝謝」 「体操服は持ってるんだろ?今日はそれでいいからそれ着てろ。あと、溺れたのか?調子悪いとこないか?」 「………」 「ん?どうした?」 「…お母さん?」 「違うわ!!!!」 *** なんつって。 秦は誰よりもランランの世話になってる生徒ではなかろうかと← ゆきやん勝手にお借りしました。 ゆきやんとこの子をこよなく愛してるので 犠牲にしてしまう率が高くてすいません。
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