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「モッチノロン、大丈夫だぜ!」
リードは嬉しそうにレイラに言ってウインクした。ついでにガウンにも笑いかける。
「……言っておくけどご馳走はないからな」
「……え?いや、私は別にご馳走目当てな訳ではないぞ!!」
ガウンは諦めたようにそう杭をさすとめんどくさそうに歩き出した。
街を抜けるとそこには森が広がっている。もちろんながら自然が持つ【マナ】の力を吸収して凶暴化した【魔物】も大量にいる。
レイラもガウンたちについていくためなのか、共に【魔物】を倒しながら少しずつ森を進んでいった。
「いやぁそれにしてもレイラ強いよな。どこでそんな剣術習ったんだ?」
「……アリエスに教えてもらったんだ」
「……アリエス?」
「おい、ここら辺は安全だからそろそろ野宿にするぜ」
リードとレイラの会話は野宿出来そうなところを探していたガウンの呼び掛けに遮られる。
「あぁ、今行く」
リードはガウンの呼び掛けに笑顔で答え、近づいていった。
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